私のおやじは大工の棟梁でした。気が付けばおやじの仕事場である加工場や材料置き場などに行って材料の切れ端や鉋屑で遊びながら、おやじや職人さんの同士の荒っぽくも勇ましく楽しそうな姿を見て育ってきました。
当時はそんな職人さんの居る大工の棟梁が近所に多く居ましたし、その大工さんの建てる家は昭和30年代でも「伝統構法の家」でした。
現在は、棟梁と言われた職人さんは少なくなり、その大工さんが建てた家は我が家も含めてまだ多く今後空き家になる家が多く残って行くと思われます。

私は「家」と言うのは、どんな家であろうとも先祖から代々継承してきた家族の象徴であり拠り所であると思います。
特に古民家と呼ばれる家には魂がありそれが家族を見届けて守ってくれる存在だと思います。
そんな思いが詰まった家を残したり、古材を生かしていくことは、その魂に対する感謝の形であると思います。

私は日本伝統再築士会の事業を通じて、この思いを岐阜県の地域の方々に共感して頂き、今一度「家族」の繋がりの必要性を再認識していただくと共に、「もったいない」と言う気持ちと職人さんの伝統の技の継承を残して行きたいと思います。
日本伝統再築士会では、再築ガイドラインに基づき伝統的な木造「古民家」の復元力を高める方法で改修を提案し、施工を行います。古民家の安全と安心を確保する事は、日本の住文化の継承、未来の子どもたちのために繋がるのです。

古民家の維持や有効活用、耐震性、その他の悩みなど、どこに相談すれば良いか困っておられる方は、是非お気軽にご相談下さい。

一般社団法人日本伝統再築士会岐阜支部
支部長 堀 行夫